駆け出しマーケターの新しいもの探し

webデザイナー兼マーケターになりたい24歳女子。東京1暮らし1年生、マーケター1年生です

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」主題歌を考える

 

2019年読書 第二弾

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
 

 

本日、こちらに参加するので

 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読んで、主題歌を選ぶなら

どの曲にするのか…読みながら、通勤中も色々考えてました。

bgmeeting20190126.peatix.com

 

本を読むのは苦手で

大学受験の国語も諦めたんですが(文系のくせに)

 

歌はずっと好きで、このイベントのテーマが面白そうすぎて…!

 

色々考えていました。

 

物語を読んでいる時に

過去と未来をつなぐ不思議な雑貨屋に対して

奇妙で、気持ち悪さを感じていました。

「ホラー映画」を見た後のような感覚でした。

 

もちろん、一人一人の「物語」・「悩み」に対してはそんな感覚は全くないのですが

その奇妙な「雑貨屋」について、私はどうしても受け止められなかった。

怖かった。

この感覚は、物語を読み終わるまで続きました。

 

登場人物は、みんな何かの「人間関係」に迷っていました。

先週読んだ、「嫌われる勇気」の中でもアドラーは「人間の悩みのすべては人間関係にある」と言っていましたが、まさに、そうなんだなあと実感しました。

 

特に、この中の登場人物たちは「家族」に対する悩みが大きく占めていたと感じました。

 

そのため、半分程度読んだときに

BUMP OF CHICKENの「魔法の料理ー君から君へー」

が浮かびました。

 

魔法の料理 ~君から君へ~

魔法の料理 ~君から君へ~

 

 「期待以上のものに出会うよでも覚悟しておくといい」

 

青年たちが未来から送るメッセージには

合いそうな気がしました。

 

メロディーも、優しくて暖かくて、藤くんの声もしっくりきて

これかなーーと最後まで思っていました。

 

でも、「暖かみ」を感じるというだけで、この曲を選択してしまったら、

この物語にも、この曲にも失礼な気がして。

 

物語の中の登場人物たちは

何かに悩み、迷い、誰かに背中を押して欲しくて、聞いて欲しくて

ナミヤ雑貨店に手紙を送っています。

 

そこには、人を大切に思い、悩む姿がたくさんあります。

人はみんな、かけがえのないもので、儚いもので。

 

ナミヤ雑貨店の不思議な空間で起こる

「過去」「現在」「未来」を舞台に繰り広げられる人間関係。

という部分に焦点を置いて考えるとこの曲が一番合うんじゃないかと思いました。

 

 

supernova / カルマ

supernova / カルマ

 

シンクロしていると感じる歌詞部分。

↓↓ 

 

「人と話したりすると気付くんだ 伝えたい言葉がないって事

適当に合わせたりすると 解るんだ 伝えたい気持ちだらけって事」

 

→登場人物たちはみんな、誰かに何かを伝えくてもがいていて

そんな中で助けを求めてナミヤ雑貨店にたどり着いたんだと思った。

 

「本当のありがとうは、ありがとうじゃ足りないんだ」

→おじいさんと相談主たちは双方で、そして

この中に出てくる関係者たちはみんな最終的にこんな思いを持っているのだと思った。

 

「僕らの時計の中 ひとつだけでもいいから

本当を掴みたくて 本当を届けたくて」

→相談者も、おじさんも、青年たちも、本当を掴みたくてもがいている。

 

 

「誰の存在だって 世界でも取るに足らないけど

誰かの世界は それがあって造られる」

→相談者たち、おじいさん、青年の世界は彼らがいて、

双方がいて、その世界は作られている。

 

↑↑

 

以前、(収録されたのは本当に随分前だと思いますが)

藤原基央様がラジオで「supernova」について語っていたことが印象的でした。

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「supoernova」=「超新星

新しい星のことを新星。

超新星とは、星が終わるときの輝き。

星が爆発する。膨大なエネルギーに耐えきれず爆発する。

 

爆発するときは今までよりも輝く

切ないなあと思ったそうです。

 

星によっては、超新星が始まってから

人に認知される星がある。

 

地球から見る天体は、時間のズレがある。

そんなに爆発して大きな光を放っているのに

僕らとの時間軸が異なる。

 

とっくにその星はもうない。

やっと気付いた時には、もうない。

 

それを人間と被らせて作った曲だという。

 

何回も、噛み締めたことでも

本当の大事さはいなくなってからやっと気付く。

後になって「超新星」だと認識する。

 

みんな、生まれた時から超新星である。

出会った時が超新星の始まり。

 

「今」を感じる。

「今」を生きる。

 

「終わりがあるもの」こそ信じられる。

 

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本の中に出てくる登場人物たちはみんな必ず「超新星」であり、

登場人物たちはみんな「今」を生きていて

店主のおじいさんは、それを感じて必死に人々の相談に乗っていて、

「今」を生きた「今」が「思い出」になる。ことをきっとわかっていて。

 

だからこそ、その人たちの未来を知りたいと思ったんだろうなと思うし。

 

 

 

この本を読んでいて、

人と人が繋がりすぎていて

つながっている、回っていることを歌っている曲がいいのなあと

思っていました。

 

「人はみんな、誰かの大切な人である」

ことを歌っているこの曲。

 

物語も、曲も、

考えれば考えるほど

迷宮入りしてしまう・・・